扉とは
扉(とびら)…現実
杜人は、仙台地下鉄南北線泉中央駅ビルに交流入り口「扉」を持ち、サロンを使い交流します。NOSiDE事務局は、杜人発案の展示、講演、会議などさまざまな企画をサポートします。自宅の住所とは別に、NOSiDEの実アドレス(部屋番号)が持てます。当然郵便も届きます(大きさ、数、内容物などの制限はあり)。表札は1㎝×9㎝で,統一。 その上に18cm×18cmのパネル作品(扉)を掲示します。
凧文字「天上大風 良寛書」45×31cm |
良寛さんは越後出雲崎の名主の家の長子に生まれました、一八歳のとき突然、家を捨てて出奔。当時の常識では許されないこと、落伍者と言われました。しかし、そのやさしさ、清らかさが次第、子供の共感を呼ぶようになります。ここに採りあげた書。童心にあふれ、簡朴ですが、とても上手とは言えませんね。しかし、了解さんは若いころから王羲之の尺牘、孫過庭の書譜、懍素の自叙帖、小野道風の秋萩帖等を学び熟達した技術をもっていて、書道会では達筆ということで認知されています。こうして名書として遺ったのは、良寛禅師のこころと技術、生き様が見え隠れするからでしょう。『天上大風』の凧の書は、子どもにせがまれて忽卒の間に書かれたものと伝わります。天の字だけが異常に大きく、第一画と第二画の間が広く離れています。風もかまえの中の虫が極端に左に寄っています。落款の「良寛書」の位置、大きさも決してよいとは言えません。しかし全体をみると収まり良く、長く見ていて飽きがこないのが不思議です。このほのぼのとした素朴さは意図してできるものではなく、良寛さんの暮らしから自ずと身についたものなのです。 |
扉の例